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アジアの真実 中国、韓国との関係から見た日本再認識。論調がしっかりしていてとても勉強になります。 週刊アカシックレコード 政治からスポーツまでカバーする「科学的」予見コラム。幅広い知識と偏らないバランス良いスタンス。 韓国はなぜ”反日”か? 豊富な資料で一気に読ませます。長いけど。 最新のトラックバック
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天下りは確かに問題なのだろう。しかし、この問題は、天下りを単に禁止すれば解決するという簡単な問題ではない。公務員制度全体にメスを入れなければダメだろう。考えてもみてほしい。50歳そこそこ、または40歳代後半で役所から追い出された人間は、天下りが禁止されたら、行き場が無いのだ。
そもそも、天下る人間は、事務次官まで勤めたという一部の人間を除き、役所での出世競争に敗れ、役所内でのポストが無くなるから外に出なければいけないのだ。役所の人事課(または秘書課)は、不満なく外に出てもらうために、役所と同等かそれ以上の待遇が得られるポストを用意することで、不満を緩和している。 この問題の背後には、天下りする以前の公務員としての職務時代の不満がある。国家公務員は残業が多い。嘘だと思ったら夜11時以降に霞ヶ関に来てほしい。夜中でも煌々と庁舎の電気がついているはずだ。そして給料が少ない。給料は民間の平均並みに抑えられているはずだが、そこが一見合理的なように見えて落とし穴がある。 公務員になる人間はエリートが多い。これはⅠ種(いわゆるキャリア)に限った話ではない。Ⅱ種だって相当優秀だ。早稲田・慶応クラスでもⅡ種の人間がかなりいる。こういった有名大学を出た人間が民間で働くとしたら、通常は大企業だ。そして、大企業の賃金レベルは民間の平均よりずっと高いのだ。そのため、これらと比べると、公務員の給料は遥かに見劣りしてしまう。場合によったら2倍も3倍も違うのだ。同窓会でも開けばその差に愕然とするだろう。こういった背景の中で、天下りの時には「これまでの不公平の元を取ろうじゃないか」という意識になったとしても不思議ではない。 私の考えは、天下りは禁止し、同時に、現役の公務員には職務にマッチした賃金体系を用意することだ。国の大事な仕事をする人間には、それなりの処遇をもって処するべきである。天下りのような不透明なシステムよりは、透明なシステムの元でエリートたる自覚を持たせる方がずっと良い。
by kanryo_goro
| 2006-03-11 22:30
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